「今年の漢字」1995~2010年

「今年の漢字」は、その年の世相を表す漢字一字を全国から募集し、最も応募数の多い漢字を発表する行事です。

主催は公益財団法人 日本漢字能力検定協会です。

漢字の素晴らしさや奥深い意義を伝えるために1995年から始まりました。
12月12日(漢字の日)頃に、京都 清水寺にて発表しています。

2010年「暑」

ショ・あつい
夏の全国の平均気温が観測史上最高を記録して、熱中症にかかる人が続出。
また、チリ鉱山事故で暑い地中から作業員全員が無事に生還。

2009年「新」

シン・あたらしい・あらた・にい・さら
さまざまな「新しいこと」に期待し、恐怖を感じ、希望を抱いた一年。
世の中が新たな一歩を踏み出した今、新しい時代に期待したい。

2008年「変」

ヘン・かわる・かえる
日米の政界に起こった変化や世界的な金融情勢の変動、食の安全性に対する意識の変化、物価の上昇による生活の変化、世界的規模の気候異変など様々な変化を感じた年。

2007年「偽」

ギ・いつわる・にせ
身近な食品から政界、スポーツ選手にまで、次々と「偽」が発覚して、何を信じたら良いのか、わからなくなった一年。

2006年「命」

メイ・ミョウ・いのち
悠仁様のご誕生に日本中が祝福ムードに包まれた一方、いじめによる子どもの自殺、虐待、飲酒運転事故など、痛ましい事件が多発。ひとつしかない命の重み、大切さを痛感した年。

2005年「愛」

アイ
紀宮様のご成婚、「愛・地球博」の開催、各界で「アイちゃん」の愛称の女性が大活躍。
残忍な少年犯罪など愛の足りない事件が多発したこと。「愛」の必要性と「愛」欠乏を実感した年。

2004年「災」

サイ・わざわい
台風、地震、豪雨、猛暑などの相次ぐ天災。
イラクでの人質殺害や子供の殺人事件、美浜原発の蒸気噴出事故、目を覆うような人災が多発。
「災い転じて福となす」との思いも込めて。

2003年「虎」

コ・とら
阪神タイガースの18年ぶりのリーグ優勝、衆議院選挙へのマニフェスト初導入で政治家たちが声高に吠(ほ)えたこと、「虎の尾をふむ」ようなイラク派遣問題など。

2002年「帰」

キ・かえる・かえす
北朝鮮に拉致(らち)された方の帰国、日本経済がバブル以前の低い水準に戻ったこと
昔の歌や童謡のリバイバル大ヒットなど「原点回帰」の年。

2001年「戦」

セン・いくさ・たたかう
米国同時多発テロ事件で世界情勢が一変して、対テロ戦争、炭そ菌との戦い、世界的な不況との戦いなど。

2000年「金」

キン・コン・かね・かな
シドニーオリンピックでの金メダル。南北朝鮮統一に向けた”金・金”首脳会談の実現。
新500円硬貨、二千円札の登場など。

1999年「末」

マツ・バツ・すえ
世紀末、1000年代の末。東海村の臨界事故や警察の不祥事など信じられない事件が続出して、「世も末」と実感。来年には「末広がり」を期待。

1998年「毒」

ドク
和歌山のカレー毒物混入事件や、ダイオキシンや環境ホルモンなどが社会問題に。

1997年「倒」

トウ・たおれる・たおす
山一證券など大型倒産が続出。
サッカー日本代表が並みいる強豪を倒してワールドカップ初出場決定。

1996年「食」

ショク・ジキ・くう・くらう・たべる
O-157食中毒事件や狂牛病の発生
税金と福祉を「食いもの」にした汚職事件の多発。

1995年「震」

シン・ふるう・ふるえる
阪神・淡路大震災や、オウム真理教事件、金融機関などの崩壊に”震えた”年。

参考:公益財団法人 日本漢字能力検定協会「今年の漢字」