「今年の漢字」2011~2022年

「今年の漢字」は、その年の世相を表す漢字一字を全国から募集し、最も応募数の多い漢字を発表する行事です。

漢字の素晴らしさや奥深い意義を伝えるために1995年から始まりました。
12月12日(漢字の日)頃に、京都 清水寺にて発表しています。

主催は公益財団法人 日本漢字能力検定協会です。

2022年「戦」

セン・いくさ・たたかう・おののく・そよぐ
ロシアのウクライナ侵攻により、「戦」争の恐ろしさを目の当たりにした一年
円安・物価高による生活上での「戦」い
スポーツでの熱「戦」・挑「戦」も注目された

2021年「金」

キン・コン・かね・かな・こがね
長いコロナ禍において開催された東京オリンピック・パラリンピックでの日本人選手の活躍
各界で打ち立てられた「金」字塔がひときわ輝くニュースとなった年

2020年「密」

ミツ・ビツ・ひそかに・こまかい
世界中が新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けた一年。3「密」という言葉が提唱され、生活・行動様式が「密」にならないよう国民が意識し続けた。
大切な人との関係が「密」接になり、人とのつながりの大切さを再認識する機会になったという声も。
政治判断が「密」室で行われたことや、芸能界での「密」会報道などでも使われた年。

2019年「令」

レイ・リョウ・いいつけ・おさ・よい
新元号「令」和に新たな時代の希望を感じた一年。
「令」和が日本最古の歌集・万葉集からの出典で、海外にBeautiful Harmony=美しい調和と説明されたことや、「令」の字が持つ意味・書き方にも注目が集まった。
また、法「令」改正、法「令」順守、警報発「令」、避難命「令」としても使われた年。

2018年「災」

サイ・わざわい
北海道胆振東部地震、大阪府北部地震、島根県西部地震、西日本豪雨、台風21号、24号の直撃、記録的猛暑など、自然「災」害の脅威を痛感した一年で、「災」害の経験から全国的に防「災」意識が高まり、多くの人が自助共助の大切さを再認識した年。

2017年「北」

ホク・きた・にげる・そむ
「北」朝鮮ミサイルの「北」海道沖落下や九州「北」部豪雨などの災害から、平和と安全の尊さを実感した年。

2016年「金」

キン・コン・かね・かな・こがね
リオオリンピックにおける日本人選手の「金」メダルラッシュと、東京五輪に希望を託した「金」。
政治と「金」(カネ)問題に揺れた年。
スポーツ界に新たな金字塔、マイナス金利初導入。
金髪、金色の衣装を身に着けたピコ太郎さんの「PPAP」にも注目が集まった。

2015年「安」

アン・やすい・やすんじる・いずくんぞ
「安」全保障関連法案の審議で、与野党が対立。採決に国民の関心が高まった年。
世界で頻発するテロ事件や異常気象など、人々を不「安」にさせた年。
建築偽装問題やメーカーの不正が発覚し、暮らしの「安」全が揺らいだ。

2014年「税」

ゼイ・セイ・みつぎ
消費「税」率が17年ぶりに引き上げられ「税」について考えさせられた年。
「税」に関わる話題が政財界で多く取り沙汰された1年。

2013年「輪」

リン・わ
2020年のオリンピック・パラリンピック東京開催が決定したり、富士山の世界文化遺産登録、サッカーFIFA ワールドカップ(2014)に日本代表の出場が決定したなど、日本中が「輪」になって歓喜にわいた年。
人とのつながりの「輪」を感じた1年。未来に向けた更なる「輪」を実感、注目。

2012年「金」

キン・コン・かね・かな・こがね
「金」に関する天文現象の当たり年。数多くの「金」字塔が打ち立てられた1年。「金(かね)」をめぐる問題が表面化。

2011年「絆」

ハン・バン・きずな・ほだす
東日本大震災をはじめとした大規模災害により身近でかけがえのない人との絆をあらためて知る。なでしこジャパンのチームの絆にも感動。

参考:公益財団法人 日本漢字能力検定協会「今年の漢字」